パソコンを使わないとき、短時間の離席であればスリープ状態等にする場合が多くなります。
しかしながら、長時間の場合には消費電力を抑えられたり、パソコン本体からの機械音を出ないようにしたりするためにも、シャットダウンをしたほうが良いでしょう。
今回は、Windows10のパソコンのシャットダウン方法を紹介していきます。
スタートボタンからシャットダウンする方法
まず、一般的なのはスタートボタンからシャットダウンをする方法です。
画面左下のWindowsマークを左クリックすると丸い電源マークが表示されます。
電源マークを左クリックすると「シャットダウン」の選択が表示されますので、クリックすることでパソコンがシャットダウンされます。
シャットダウンする前には、作業中のファイルなどの保存を忘れないようにしましょう。
完全シャットダウンをする方法
Windows10のパソコンでは、通常のシャットダウンとは別に「完全シャットダウン」といって、パソコン本体だけでなく本体に接続されている周辺機器(USB接続のマウスなど)も含めて完全に電源を落とすことができます。
完全シャットダウンは操作状態がパソコンに保持されないため、次回電源を入れるときに動作が通常のシャットダウン時と比較して遅くなりますが、システムの不具合解消が望めますので、パソコンのトラブルシューティングでよく使用されている方法です。
また、通常のシャットダウンはWindows8から導入されており、システムの高速スタートアップを目的としています。
完全シャットダウンは暫くパソコンを使用しないときや、パソコンを使用していて動きが遅いなど何か不調を感じたときのために実施方法を覚えておきましょう。
完全シャットダウンの方法は、画面左下のWindowsマークを左クリックして「電源ボタン」を再度左クリックします。
次にキーボードの「Shift」キーを押しながら、「シャットダウン」を選択すると完全シャットダウンへ移行します。
シャットダウン用コマンド
シャットダウンは電源マークからももちろんできますが、便利なコマンドもあります。
キーボードの「Alt」キーと「F4」キーを押すと「Windowsのシャットダウン」画面が表示されますので、「次の中から選んでください」の下のプルダウンから「シャットダウン」を選択して「OK」でシャットダウンができます。
電源ボタンを押すとシャットダウンする設定
Windows10のパソコンでは、「電源オプション」の設定を変更することで、パソコン本体の電源ボタンを押すとシャットダウンができるように変更が可能です。
設定を行うにはWindowsの歯車アイコンからシステムの設定をおこなっていきます。
Windowsの設定画面が開きますので「システム」をクリックしてください。
左側のメニューから「電源とスリープ」と選択し、「電源の追加設定」をクリックします。
「電源オプション」画面で「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
「システム設定」の画面が表示されますので、電源ボタンを押したときの動作のプルダウンから「シャットダウン」を選択し、「変更の保存」をクリックすれば、電源ボタンを押すとパソコンがシャットダウンする設定へ変更完了です。
時間指定(タイマー)でシャットダウンする方法
毎日決まった時間にパソコンがシャットダウンしたい場合には、タスクスケジューラーを使用してパソコンのシャットダウン時間を設定することができます。
タスクスケジューラーはプログラムの検索をすると表示されます。
タスクスケジューラー画面が表示されたら「基本タスクの作成」をクリックしてください。
基本タスクの作成画面では、タスクの名前は特に指定はないので、お好みの名前を入力して「次へ」をクリックします。
タスクのトリガーは自分で設定したい開始するタイミングを選択して、「次へ」をクリックしてください。
土日祝日関係なく毎日決まった時間にシャットダウンしたい場合には「毎日」、特定の曜日だけ決まった時間にシャットダウンしたい場合には「毎週」や「毎月」を選択します。
今回は、特定の曜日だけ20時にシャットダウンするという設定をしてみます。
開始にはいつからこのタスクを開始するかの日付、時間にはシャットダウンする時刻を入力し、指定時刻にシャットダウンしたい任意の曜日をチェックを入れて選択してください。
次の画面へ移ったら、操作の項目で「プログラムの開始」を選択した状態で「次へ」をクリックします。
次の画面ではプログラム/スクリプトと引数の追加となりますので、次の値をそれぞれに入力してください。
プログラム/スクリプト(P): shutdown
引数の追加(オプション)(A): /s /f
次の画面が最後の画面となり「完了」をクリックすると、設定完了となります。
遠隔(リモート)でシャットダウンする方法
外出先などからパソコンを遠隔でシャットダウンするには、対象のパソコンにリモートデスクトップ接続をおこなうことができれば、簡単に実施できます。
リモートデスクトップで接続したパソコン上で、キーボードの「Alt」キーと「F4」キーを押すと「Windowsのシャットダウン」画面が表示されますので、「次の中から選んでください」の下のプルダウンから「シャットダウン」を選択して「OK」でシャットダウンができます。
TOPIC:シャットダウンと再起動の違い
シャットダウンは電源を切って、再起動は電源を切った後に再度自動で起動を行う動作ということで、同じようにとらえられがちですが、Microsoftの公式アカウントではシャットダウンと再起動は異なる動作であると発表されています。
異なるポイントとしては、Windows10のパソコンから実装された高速スタートアップの機能が関連しています。高速スタートアップは、パソコンシャットダウン後に次回起動時の高速での起動(スタートアップ)を目的として、システム情報をファイルに保存する機能です。シャットダウンを選んだ場合には高速スタートアップ機能が保持された状態でパソコンの電源が切られますが再起動の場合は高速スタートアップがオフの状態となっており、パソコンのシャットダウン時のシステム情報がファイルに保存されていない状態での起動となります。
よって、トラブル発生時にパソコンの電源を切る場面では、Microsoftからも再起動が推奨されていますので、覚えておくとよいでしょう。