パソコンで作業をしていると、見知らぬメールの添付を開いてしまってパソコンがウイルス感染しデータが無くなったり操作に不具合が出てしまったり他にも、パソコンの不調がしばらく続いていて原因がわからないという時もWindows10を初期化して解決する可能性があります。
ここでは、Windows 10 そのものの初期化の手順について解説していきます。
初期化の背景
パソコンを初期化する背景には以下の要因があると思います。
・「見知らぬメールの添付ファイルを開いたらパソコンがウィルスに感染した」・
・「中古パソコンとして売却したい」
・「パソコンの動作が重くなった」
・「パスワードを忘れて初期化せざるを得なくなった」
・「Bitlocker 回復キーがわからない」
「再起動を行っても直らない・・・」「原因を調べてもわからない」とお手上げ状態になってしまったら初期化をせざるをえないですよね。
なるべく避けたいが初期化せざるをえないという状況の場合、初期化の手順は事前に把握しておく必要がありますよね。
初期化の方法について解説していきます。
回復ドライブを使った初期化の方法
Windows10で回復ドライブから初期化する場合は、普通に初期化、データを完全に削除して復元されにくくする方法で初期化することができます。
回復ドライブはパソコンの起動を Windows10(ディスク)ではなく、回復ドライブ(USBメモリ)から起動します。
回復ドライブの作成の仕方
1.USBメモリーを挿入します。
2.「スタートメニュー」から「回復ドライブ」をクリックします。
3.「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」にチェックを入れ次に進み
1で挿入したUSBに作成します。
起動デバイスの順位をUSBメモリが最初に起動するように設定し回復ドライブを起動する
上記手順で、回復ドライブの作成が出来たら回復ドライブが入ったUSBを指したままパソコンの電源を入れます。
※この時にパソコンの電源を入れたあとすぐに「F12」、「F2」、「F9」、「Delete」などのキー長押しします。起動設定またはBIOS設定画面を表示し
回復ドライブがハードディスクより優先されるように設定する必要があります。
1.回復ドライブが起動すると「キーボードレイアウトの選択」が表示されたらMicrosoft IMEを選択します。
2.「ドライブから回復する」を選択することで回復ドライブから初期化することができます。
コマンドプロンプトを使った初期化の方法、手順
コマンドプロンプトで初期化することができます。
※コマンドプロンプトを管理者権限で実行する必要があります。
1.管理者権限で「コマンドプロンプト」を開きます。
2.「コマンドプロンプト」が立ち上がったら「systemreset」と入力し「Enter」キーを押します。
3.初期化オプションを選択する画面が表示されますので初期化したい内容に合わせて選択してください。
初期化に失敗する場合の対策方法
Windows10で初期化を行おうと思っても空き容量が不足していたり、データが破損していると初期化に失敗する可能性あります。
空き容量を増やして再度試す
「PCを初期状態に戻す」を選択することができても途中で失敗して完了しない場合は、空き容量が不足していることが考えられます。
この場合は一度、空き容量を増やして再度初期化を試してみましょう。
データが破損している場合は回復ドライブで初期化を行う
初期化するデータが破損していると途中で失敗する可能性があります。
この場合は、回復ドライブで初期化を試してみましょう。
クリーンインストールとの違い
クリーンインストールとは、ユーザーアカウント、ファイルやアプリなど全てのデーター削除して、Windows10 を完全に初期化します。
完全に初期化というのはOSだけの状態になってしまいます。
Windows10の初期化では工場出荷時の状態に戻すことができるので、Windows10プリインストールされているパソコンであればクリーンインストールまでせずとも
初期化で済ませるのも良いと思います。