ファイルの管理や操作を行えるツールであるエクスプローラーは日常的にパソコンの作業などで使用しています。
今回はWindows10のパソコンを使用する上で欠かせないエクスプローラーのトラブルシューティングについて確認していきましょう。
エクスプローラーが頻繁に固まる・落ちる場合
パソコンに保存されているファイルの一覧を見る際などに、エクスプローラーを開いていると急に固まってしまい「エクスプローラーは動作を停止しています」などのメッセージが表示されることがあります。
パソコン自体を再起動することなどで解消する場合もありますが、頻発する場合にはハードディスクなどの異常やシステムトラブルも考えられますので注意が必要です。
エクスプローラーが頻繁に固まってしまったり、落ちてしまうときの対処法を3つ紹介していきます。
Windows一時ファイル・エクスプローラーの履歴の削除
InternetExploreで不具合があったときにキャッシュファイル(一時ファイル)をクリアすることがありますが、エクスプローラーの場合もWindowsの一時ファイルやエクスプローラーの履歴を削除することで動作が回復することがあります。
Windows一時ファイルとエクスプローラーの履歴の削除について、それぞれ確認していきましょう。
Windows一時ファイルの削除方法
Windowsの一時ファイルは「Temp」フォルダの中に保存されています。
下記の手順に沿って「Temp」フォルダ内のファイルを削除してみましょう。
1.スタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開きます。
2.「ファイル名を指定して実行」画面の名前欄に「temp」と入力してください。
3.エクスプローラーで「Temp」フォルダが表示されたら、「Temp」フォルダの中にあるファイルをすべて選択し、右クリックメニューから削除します。
ファイルの数が多い場合は全選択のショートカットキー「Ctrl」+「Aキー」を使用して全選択して削除を行うとよいでしょう。
エクスプローラーの履歴の削除方法
エクスプローラーの履歴の削除はエクスプローラー画面から実施します。
1.エクスプローラーを開き、画面の左上の「ファイル」タブから「フォルダーと検索のオプションの変更」を開いてください。
2.「フォルダーオプション」画面が開きますので、「エクスプローラーの履歴を消去する」の右側の「消去」ボタンをクリックしてください。
最後に「OK」ボタンを押すと「フォルダーオプション」画面は閉じるので、エクスプローラーの動作を確認してみましょう。
隠しファイル・フォルダを非表示に変更
エクスプローラーの隠しファイルやフォルダを表示にしている場合に、エクスプローラーの不具合が起こることがありますので非表示に変更して動作が回復するか確認してみましょう。
エクスプローラーを開き、上部の「表示」タブの中の左側に「隠しファイル」のチェックボックスがありますので、チェックを外します。
隠しファイルが非表示になるので、エクスプローラーの動作を確認してみてください。
クイックアクセスを無効にしてみる
クリックアクセスは、エクスプローラを開いたときに最初に表示される「よく使うフォルダ」や「最近使ったファイル」の一覧を確認できる機能です。
こちらを無効にすることでエクスプローラーの動作が解消するか確認してみましょう。
1.エクスプローラーを開き、画面の左上の「ファイル」タブから「フォルダーと検索のオプションの変更」を開いてください。
2.フォルダーオプション画面が表示されたら「全般」タブから、「エクスプローラーで開く」の項目を「PC」へ変更し「OK」で適用します。
PCに設定をすると、エクスプローラーにアクセスしたときに最初にPCのメニューが表示されるようになりますので確認してみましょう。
エクスプローラーが開かない場合
エクスプローラーが開かない場合も、Windowsの一時ファイルやエクスプローラーの履歴の削除などが有効になる場合もありますが、対処を行っても開かない場合には更新プログラムのチェックやディスクのクリーンアップが必要になる場合があります。
それぞれ方法を確認してみましょう。
更新プログラムのチェック
1.スタートボタンを左クリックして「設定」を開きます。
2.Windowsの設定画面が開いたら「更新とセキュリティ」をクリックしてください。
3.「更新とセキュリティ」が開いたら、左側メニューで「Windows Update」を選択し、「更新プログラムのチェック」をクリックしてください。
ここで利用可能な更新プログラムが表示されたらインストールをおこない、必要な場合にはパソコンを再起動します。
ディスクのクリーンアップ方法
ディスクのクリーンアップをおこない、不要なファイルを削除することでエクスプローラーの動作不具合が解消することがありますので試してみましょう。
1.タスク バーの検索ボックスに「ディスク クリーンアップ」と入力し、 結果から [ディスク クリーンアップ] を開きます。
2.削除するファイルにチェックを入れて「OK」を押します。 (※削除する前にごみ箱に重要なファイルがないことを確認しておきましょう。)
エクスプローラーの内容が自動更新されない場合
エクスプローラーではファイルの移動などをおこなうと自動でエクスプローラー画面が更新がされますが、自動で更新されない不具合が発生することがあります。
この場合、反映が遅れている可能性があるので、「F5」キーを押して更新されるかまず確認をしてみましょう。
また、自動更新がされない場合には、エクスプローラーの再起動を行うことで解消する場合があります。
エクスプローラーの再起動方法は、実行ファイルがCドライブに保存されているので、タスクを全て終了させてから「explore」を再起動させます。
実行ファイルはCドライブのWindowsフォルダ内にあります。
検索できない場合
エクスプローラーでファイルの検索ができない原因としては、Windowsの検索機能が無効化されていたり、エクスプローラーの不具合またはWindows自体の不具合である可能性があります。
エクスプローラーおよびパソコンの再起動を試しても解消しない場合には、下記の3つのトラブルシューティングで解消するか確認してみましょう。
検索機能が無効になっていないか確認する(Windows Searchサービスを有効化する)
検索機能であるWindows Searchサービスが起動していない場合に、検索機能も同時に停止してしまいますので設定の確認をしていきましょう。
1.スタートボタンを右クリックして「タスクマネージャー」を選択します。
2.「サービス」タブを開き、「サービス管理ツールを開く」をクリックしてください。
3.サービス管理ツールが表示されたら右側のメニュー(右ペイン)から「Windows Search」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
4.スタートアップの種類を「自動」または「自動(遅延開始)」に設定して「OK」をクリックし、PCを再起動します。
※最初から「自動」となっている場合には設定変更は不要です。
PC再起動後にエクスプローラーの検索機能が回復しているか確認してみましょう。
エクスプローラーの設定を変更する
エクスプローラー自体の検索機能が有効になっていないことで検索ができない場合もありますので、エクスプローラーの設定も確認してみます。
1.エクスプローラーを開き、上部「表示」タブを開き、右側の「オプション」をクリックします。
2.「オプション」画面が開いたら、「検索」タブをクリックし、「ファイル名と内容を常に検索する」にチェックを入れて「OK」をクリックしてください。
エクスプローラーで検索ができるかどうか確認してみましょう。
検索インデックスを再構築する
エクスプローラーはファイル等を検索するときに検索インデックスを使用しており、インデックスが破損などをしている場合にも検索不具合が発生します。
検索インデックスを再構築することで、エクスプローラーの検索機能が回復する場合がありますので手順を確認していきましょう。
1.スタートボタンを左クリックして「設定」を開きます。
2.Windowsの設定画面が開いたら「検索」をクリックしてください。
3.左側のメニュー(左ペイン)から「Windowsの検索」を選択し、右ペインで「拡張」のオプションをクリックし、しばらく待つとインデックスが再構築されます。
※ファイルの量によってはインデックスを再構築するのに相当な時間が必要となります。再構築の進行状況は、「Windowsの検索」ウィンドウの上部に表示されますので確認しましょう。
再構築が終わったら、エクスプローラーで検索ができるかどうか再度試してみてください。
OneDrive を削除したい
エクスプローラーの画面の表示からOneDriveのアイコンを非表示にするためには、OneDriveを削除する、もしくはパソコンとOneDriveのリンク解除を行う必要があります。
今回は、OneDriveのリンクを解除する方法をご紹介します。
リンクを解除する場合は、あらかじめOneDriveがMicrosoftアカウントでサインインしている必要がありますので事前に確認をおこなってください。
1.タスクバーの通知領域にある「OneDrive」のアイコンを右クリックし、表示されたOneDriveのメニューの中から「設定」を選択してください。
2.「アカウント」タブの中にある「このPCのリンク解除」をクリックします。
3.「このPC上のアカウントのリンクを解除しますか?」とメッセージが表示されるので、「アカウントのリンク解除」ボタンを選択してください。
4.解除を行うと、OneDriveのサインイン画面が表示されますので、右上の「閉じる」ボタンで閉じます。
5.再度、タスクバーの通知領域にある「OneDrive」のアイコンを右クリックし、表示されたOneDriveのメニューの中から「設定」を選択してください。
6.「設定」タブ内の「WindowsにサインインしたときにOneDriveを自動的に開始する」のチェックを外し、「OK」ボタンで適用します。
エクスプローラーを再度起動したときに、OneDriveがエクスプローラーから削除されていることを確認してみましょう。
※OneDriveのリンクを解除した場合、OneDriveは自動的に起動されず通知領域にもOneDriveのアイコンは表示されなくなりますので、スタートメニューから起動を行うようになります。